いんちきで、さらにマクガフィンだつた。

by 丸太花道@乳軟部

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13300-0448 ごりツ

 何で目にしたか、すつかり記憶から抜け落ちてゐるんだが、魚は皮の直ぐ下の脂と肉がうまいのださうで、これは鮭を思ひ浮べるだけで納得出来る話だらう。さう云へば徳川光圀は鮭の皮が大好物で
「一寸の厚さの鮭の皮があつたら、十万石と交換してもいい」
とか呟いたとやら。確かにあれは炙つてうまいし、空煎りしてマヨネィーズをちよいと添へるのも愉しいし、大体鮭はどこをどうしても素敵なおかずと肴を兼ねるわけだけれど、一寸の鮭皮つて、豪勢なステイクくらゐの厚さぢやないか。天下の副将軍は考へる事がちがふねえ。十万石の値附けはどうなのかと思はなくもないけれど。
 考へてみると皮の直ぐ下と云へば、たいへんに活發な部位なのだから、すりやあ、旨いだらうさ。この辺りを食べたがらないのは肉食だと可也りの損と思ふのが宜しく
「どうもあの辺りは生臭い感じがして厭だ」
と云ふのは、焼き師の下手糞を疑ふべきぢやあないか知ら。さうでないとしたらこちらにとつては幸運で、喜んで貪り喰つて仕舞ふ。

 その皮下の脂と同じくらゐ何故敬遠されてゐるのかよく解らない箇所が骨周りで、私なんぞは少々の骨なら噛み砕く。ごりツとした感覚が歯に快く、如何にも"喰らつてゐる"気分を満喫出来るではありませんか。なーに、手に負へないくらゐの堅さだつたら、吐き出せば済む。些細な見栄にとらはれてはいけない。さう云へば一ぺん、焼鳥屋で雀を喰つたのを思ひ出した。羽を毟つただけで串に打たれた云はば丸焼きで、あはれとか残酷とか思ふなら菜食主義者にでも転向してもらふしかないよ。
 實に旨かつたね、雀は。鳥を丸々喰ふのはさうさう経験出来る事ではないから、その分、昂奮したのかも知れず、だから味は覚えてゐないのだけれど…そもそも雀に肉がそれほど附いてゐるとも思へない…骨を噛み砕いた快感は今でも顎の隅に残つてゐて、快感である以上、不味かつた筈はなく、それは多分―殆ど間違ひなく噛み砕きの"ごりツ"に由来してゐる。かう云ふ感覚は勿論魚でも、たとへば鰯を煮付けたのやほつけの塩焼きなら(鳥獣ほどは無理としても)噛締める悦びは味はへる。野蛮な態度だつて?? 獣は当然だが魚だつて骨の周りの肉はうまい。嘘だと笑ふならあなたも好んでゐるにちがひない鮪の中落ちの出所を考へてみ玉へ。喰ひ気の何割かは、その野蛮が占めるので、厭なら錠剤で栄養を摂る他に方法が無くなつて仕舞ふ。詰らないよね、そんなのは。
 その辺りの機微を水戸の隠居は解つてゐたに相違なく、でなければ鮭の皮に執心する事は(序でにラーメンを試してみる事も)なかつたんではないか知ら。尤もあの時代の日本人は大つぴらに鳥獣を啖ふ習慣と縁遠かつたらうから、雀の串焼きの頭蓋骨を噛み砕く快感までは、ご存知なかつたのではなからうかとも思はれる。詰り我われは"ごりツ"に限つて、天下のえらいひとより恵まれてゐるわけだが、さてこれをたれに自慢すればいいだらう。
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by vaxpops | 2013-08-31 20:00 | 飲食百景 | Trackback | Comments(2)

13299-0447 ケイス

 リコー製ソフトケイスGC-1。

 GDデジタル2用の所謂"純正"ですな。

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 細こまとストラップをぶら下げたこれを、名付けて

 『酔つ払ひ仕様』

 自分で仕立てて云ふのも何だが、趣味の惡い姿ではないかと思はれる。
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by vaxpops | 2013-08-30 23:30 | 画像一葉 | Trackback | Comments(0)

13298-0446 つくね

 自分から率先して頼みはしないのだけれど、目の前に登場して嬉しい肴を挙げるとすると、おそらく上位五位以内を確実に得るだらうと思はれるつくね。

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 このお店では以前、あまめの濃いたれに卵の黄身を添へて呉れてゐたのだが、残念な事にメニュから無くなつて仕舞つた。
 黄身をちやかちやか溶いたのをかけて、七味唐辛子をぱらりと振ると、素敵に美味しかつたんだけど、惜しいなあ。
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by vaxpops | 2013-08-29 23:30 | 飲食百景 | Trackback | Comments(6)
Zigeunerleben

■作曲:ロベルト・シューマン
■訳詞:石倉小三郎
概要はこちらをご覧になるのが宜しからう。

 日本では『流浪の民』と訳されてゐて、原題の直訳が"ジプシーの生活"なのを思ふと、石倉の翻訳が美事なのがこの時点で想像出来て、勿論その期待は裏切られない。その一部を引くのは六づかしいので、思ひ切ると

 ぶなの森の 葉がくれに
 宴ほがひ 賑はしや
 松明あかく 照らしつつ
 木の葉敷きて 倨居する

 これぞ流浪の 人の群れ
 眼ひかり 髪清ら
 ニイルの水に 浸されて
 煌ら煌ら 輝けり

 燃ゆる火を 囲みつつ
 強く猛き男 息らふ
 女立ちて 忙しく
 酒を酌みて さしめぐる

 歌ひ騒ぐそが中に 南の邦 恋ふるあり
 厄難払ふ 祈言を
 語り告ぐる 嫗あり

 愛し少女 舞い出でつ
 松明あかく 照り遍る
 管絃の響き 賑はしく
 連れ立ちて 舞ひ遊ぶ

 すでに歌い労れてや
 眠りを誘ふ 夜の風

 なれし故郷を 放たれて
 夢に楽土 求めたり
 なれし故郷を 放たれて
 夢に楽土 求めたり

 東空の 白みては
 夜の姿 かき失せぬ
 塒離れ 鳥鳴けば
 何処往くか 流浪の民
 何処往くか 流浪の民
 流浪の民

 大シューマンには申し訳ないが、曲が無くても…大もとは独逸の詩だから不思議ではないとして…成り立つてゐる。いや成り立つてゐるでは言葉が足りなくて、美しく成り立つてゐると云はなくてはなるまい。
 これを然し石倉ひとりの才と思ふのは誤りで、かれの背ぼねにがつしりとした日本語の伝統があつたからだと、後年の我われは理解すべきと思はれる。千年の時間に磨かれた言葉が無ければこの詞は生れず、さうなると唄ふ聴くを問はず、現代の合唱好きはさみしい思ひにとらはれ續けたに相違ない。
 ひとつだけ(些か野暮な)注意を促すとしたら、聴くならきちんと訓練された合唱団のそれを撰ぶ事。中學生のコンクールで耳にするのは微笑ましいが、ここは矢張り第一流の唄聲で、花やかな憂ひに浸りながら、いづくともなく去る、流浪の民の背中を見送りたい。
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by vaxpops | 2013-08-28 23:30 | 本映聴観 | Trackback | Comments(0)
 炒飯と麦酒。

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 それでやつてみたら、もひとつだつた。

 米と麦酒が似合はないのか、炒飯に添へられたソップがいけなかつたのか、判断に迷ふところではある。
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by vaxpops | 2013-08-27 20:30 | 飲食百景 | Trackback | Comments(2)
 以前に"アスタリスク"と題して、このウェブログの連番に間違ひがあつたのを記した事があります。

 別にただの連番なのだから、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏に、何か惡影響が生じるわけではないのだけれど、世の中にはこちらの想像を軽がると踏み越える奇特な趣味の持ち主がゐるから、将来
『丸太花道の研究』
と云ふ大論文が發表されないとも限らないし、もしかするとそれを切欠に、"丸太學"なんて云ふのが―どんなものか、丸きり見当も付かないんだが、まあ―成り立つかも知れない。
 さうなるとこのウェブログは云はば"重要な一時資料"となる筈で、記事連番の矛盾や誤りも研究の対象となるにちがひない。そこまで暇を持て余すひとはゐないだろうと思ひますか。私もさう思ふ。ただ世界はどこで過ちを犯すか解つたものぢやあないので、予め防衛線を張つておいても、損にはならないでせう。

 ところで私が云ひたいのは
『"13285-0433 ムーン"の次が"13256-0434 マーケットの" になつてゐて、それが" 13264-0442 友有リテ"まで續いてゐる』
と云ふ事である。
 これは實に単純な入力の誤りで、13286を13256とタイプミスしたのをコピーしたのがそもそもだと思はれる。タイプミスの原因もほぼはつきりしてゐて、私はパーソナルコンピュータでの数字はテンキーを用ゐるのだが、そこで8と5を取り違へたにちがひない。まことに他愛ない話で、将来の丸太花道研究家には樂しみも何もあつたものではないが、世紀の大發見に辿り着くのはそれだけ困難なのだと考へてもらひたい。
 今回は数があるし、寧ろ重要な綜合の連番は正しいので(間違つてゐたのは、一年単位でリセットになる連番)個別の修正はしない。ただそのままにしておくわけにもゆかないから、この稿の番号で全体の修正に代へる事にする。

 それで思つたのだが、文献學で版の異同を精査したり、作家の原稿やら日記、手紙を讀み込んだりして、勿論それで色々の考察或は發見があるのだらうが、もしかするとその大半は、ただの不注意が理由で、實は何と云ふ事情も持たないのかも知れない。
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by vaxpops | 2013-08-26 23:30 | 徒然諸々 | Trackback | Comments(0)

13264-0442 友有リテ

 酒ヲバ携ゲテ曰ク

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 呑ム可シ

 淡イロノ琥珀ヲ眺メ

 猪口ヲ傾ケレバ

 晩夏ノ湿リモ亦タ

 嬉シカラズヤ
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by vaxpops | 2013-08-25 15:30 | 飲食百景 | Trackback | Comments(2)

13263-0441 夕景

 晩夏の愉しみは、残照の時間。

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 陽は彼方に沈み、月と星を待つ。
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by vaxpops | 2013-08-25 12:30 | ニューナンブ | Trackback | Comments(4)
 ドライでブラック。

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 こつちのがもしかすると、私のくちには好もしいかも知れない。
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by vaxpops | 2013-08-24 12:28 | 企画万巻 | Trackback | Comments(4)
 何の麦酒の愉しみぞ。

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 出来たて旨エ。
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by vaxpops | 2013-08-24 12:15 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)