いんちきで、さらにマクガフィンだつた。

by 丸太花道@乳軟部

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ドラム罐なら大丈夫

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犬も猫も山羊も獅子も。

ひと安心で一ぱい。

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by vaxpops | 2016-10-31 08:00 | 画像一葉 | Trackback | Comments(2)

高層建築

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高いビルを

押し広げよや

秋の空

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by vaxpops | 2016-10-30 07:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(0)

宗悦好みの木の匙で

 以前に書いた[腹が減つたら肉を喰へ]に大意、親子丼(素うどん付)はいけませんかといふコメントを頂いた。ほほうと思つたのは、長らくその組合せとは縁がないからで、確かに一考の価値がある。親子丼については[不意討ち]でも触れてゐるが、さういふ些細に拘泥しては、この閑文字が成り立たなくなる。

 そこで思ひ出すのは、東都のひとが云ふ
 「だつて大坂のひとつて、饂飩でごはんを食べるんでせう」
 といふ科白で、一体何が"だつて"なのか、よく解らない。東都人だつてラーメンライスを食べるでせうと反論したいところだが、寛容を旨とする私なので笑みを浮べるにとどめてゐる。ただ大坂人が麺類とごはん…たこ焼、お好み焼更に明石焼まで広げて、炭水化物の組合せを愛してゐるだらうとは想像が用意なのもまた事實かと思はれる。東都に住んでゐる私も例外ではない。

 では何故愛するのか。
 かう書いて思つたのだが、別に愛してはゐないのではないか。

 愛してはゐなくても好んで食べるのに不思議はないし、不思議がないと云へるのは馴染んでゐるからで、舌に馴染んだ組合せは旨い不味いとは無関係にうまい。我ら大坂人におそらく一ばん馴染んでゐるのは"きつねうどんとかやくごはん"かと思はれて、この組合せはも少し古典的な"粕汁とごはん"と並ぶうまさだと私は確信するのだけれど、そこまで寄り道すると、(些か残念ではあるけれども)親子丼がまづくなつて仕舞ふ。

 なので"親子丼と素うどん"に話を戻して、この場合の素うどんはおつゆである。沖縄で定食を喰つたら、お味噌汁の代りに沖縄そばがついてきたのに驚かされたのは十何年も前のことだが、大坂人にしてこの驚きは不覚であつた。尤も大ぶりのお皿にたつぷりのポーク玉子と山盛りのごはんにお椀の沖縄そばいきなり目にしたら、私でなくたつてびつくりするよ、きつと。

 さういへば沖縄で食べためしはどれも旨かつたし、どれもたつぷり盛られてゐた。その分量に馴れるのには時間が少々必要だつたけれど、オリオンの瓶と一緒にやつつけるのは、休みの午后のささやかな贅沢だつたなあ。…話が戻つてゐなかつた気もするが、午后のささやかな贅沢といふ点では親子丼と素うどんも似てゐる風に思はれる。

 素うどんとはいつても、青葱は散らしてもらひたい。大坂風ならそれで成り立つ。實際思ひ出すと、土曜の午下りに啜るのはかういふ素つ気ない饂飩だつた。讃州でも同じかと思ふけれど、あちらの饂飩は詳しくないので控へたい。それに讃岐の饂飩ならおでんの方が相応しからう。

 そこで問題になるのが饂飩と親子丼の分量で、確かに素うどんはおつゆ扱ひだから、親子丼は並盛で考へるとして、素うどんがお味噌汁のお椀程度では些かもの足りない。かと云つて丸々一ぱい出されると胃袋が困惑する。見当をつけると半杯プラスマイナス幾ばくかくらゐが宜しいのではなからうか。

 親子丼は木の匙で食べたい。これは私の箸使ひが途轍もなく下手な事情が一ばん大きいが、あのふはふはした食べものにお箸は似合はない。魯山人に激怒されるのが疑へない程度に汚れるのは明らかである。そんなら宗悦好みの古拙な木匙を使ふ方がいい。親子丼を陶器や金属の匙で食べるのは如何なものだらう。卵をたつぷり使つたソップなら相応しいだらうか。尤も宗悦が好む木匙があるのかどうかは判らない。

 口に運ぶのは勿論ふうふう吹いてからである。厳密には礼儀に反するだらうけれど、相手は親子丼である。かういふ食べものを味はふ時は、お行儀より思ひ切りである。同じ伝で素うどんも(ふうふう吹いて)ぞろつぺえに啜りこむ。

 ね。どこからどう考へたつて、まづくなる道理がないぢやあありませんか。但し相応に頑丈な胃袋の持ちでなくては平らげるのが六づかしさうな気がされるし、仮にそれは丸太の胃袋が老人だからといふ指摘が正しいとして、それでも十分に腹ぺこでなければ、終盤で何だかしんどいなあと感じるのではないか知ら。若くて頑健な胃袋の持ち主が羨ましいなあ。

 さうだ。最後に七味唐辛子や山椒は使はない方がいいと忠告を申し上げねばならない。どちらも實に美味い調味料だが、味も香りも親子丼に素うどんといふおつとりした組合せには些かきつい。いやさうは云つても矢張り慾しいよと仰せの向きには、食べる分を匙に乗せ、そこにおまじなひのやうに振るくらゐがいいでせう。
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by vaxpops | 2016-10-29 07:00 | 飲食百景 | Trackback | Comments(2)

出張ごつこ

 時々意味もなくビジネスホテルに泊まりたくなることがある。観光地でなくてよい。豪華な設備も不要である。兎に角自分の棲んでゐる地域から半時間一時間離れた場所で一泊したくなるんである。何をしにまたは何の為と訊かれたら何もせず何の為でもないと応へたい。これは逃避の慾求なんである。そんならどこに行くのだ。

 どこでも構はない。東京新宿を起点に考へれば宇都宮や小田原熱海が比較的近いし立川から奥多摩も侮れない。千葉と埼玉と群馬と茨城が出て來ないのは単に私がよく知らないだけで含むところがあるわけではない。それに何もせず何の為でもなく行くのなら具体的な地名を挙げるのにそれほどの意味もないだらうと思ふ。

 併しどこでも構はないと云つてビジネスホテルが無い土地は困る。出來れば近くにちよつとしたマーケットがあつてもらひたい。もう少し贅沢を云へば呑み屋街があれば更に好もしくてまあそこそこの規模の都市である必要はあるだらうか。呑み屋街がなくたつてお惣菜と罐麦酒が手に入れば文句をつける筋合ひはないのだけれど。

 理想と思へるのは罐麦酒と乾きものを買つてからチェックインしてひと先づそれをやつつける。それから地元でしぶとく生き延びてゐる小さな呑み屋に潜り込んでポテトサラドと鯵フライともつ煮をつまみながら麦酒やホッピーや酎ハイを平らげたらホテルに戻る。余裕があればもう少し呑むしさうでなければ眠ればよい。

 そんな眞似をしてどうすると思はれる方もゐるだらうがどうもかうもそんな眞似をしたくなる時があるのだから仕方がない。宿泊の数千円に呑み代が一万円程度としてうつかりすると馴染んだ町で呑んでもそれくらゐになりかねない。さう考へるとこれは大掛りな独り呑みと見立てることも出來なくはないか。

 だつたら馴染みの方の安心感をとるなあと思ふひともをられるとして泊りなら清潔なベッドとバスタブがあつて準備も片づけもせずに済む。散らかつたままでも表向きは何も云はれない。宿酔ひの不安は馴れない土地の分だけそれは減る。少し重い頭を抱へて啜る珈琲も決して惡くはない。これを出張ごつこと名づけたいが如何だらう。
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by vaxpops | 2016-10-28 07:15 | 徒然諸々 | Trackback | Comments(2)

地味で併し歓ばしい

 意外と顧みられない揚げもの撰手権が開催されたら、ベストエイトの中にハムカツはほぼ間違ひなく入るだらう。ウインナフライとの対決は注目を浴びるにちがひない。ハムカツもウインナも不本意ではあらうけれど。

 併し顧みられないのとまづいのがまつたく異なるのは強調するまでもなく、詰りハムカツはうまい。揚げもののうまさの魅力が多くを衣によつてゐるのは、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏のよくご存知のところだが、ハムカツはその極北に位置するのではなからうか。同じ揚げものでもとんかつは肉や脂身の味…旨さも欠かせない要素だが、話がハムカツの場合、ハムは衣の味つけであつて、我われはそこに夢中になるのだな。

 だからハムカツのハムは分厚くなくてよい。紙つぺらみたいなのは困るとしても、そこそこあれば十分である。凝り性のお店…料るひとだと、二枚のハムでチーズを挟むやうな工夫をしかねず、さうすると美味くなりすぎる恐れが出てくる。うまくなるなら歓迎ぢやあないかとは当り前の気持ちだが、それはうまいハム料理であつて、ハムカツとは異なる気がされる。

 さてそのハムカツをいつ食べるのかといふ問題がある。ウインナフライも同じく、どうも食べ時がはつきりとしない。何かと組合せるとしたらサンドウイッチだが、ハムカツのサンドウイッチをいつ食べるのか。おやつ代りの軽食か。ハムカツのサンドウイッチをそんな風に食べるとして、珈琲や紅茶をあはせるのだらうか。判らなくはないとは思へても、何となく適ひ難くも思はれる。

 ではつまみものにすればどうだらう。惡くないね。晝間にかるい麦酒なんぞをちよいと引つかける時に、ハムカツが2枚もあれば上等ではなからうか。珈琲や紅茶よりはしつくりきさうだ。お皿にキヤベツとハムカツ。ウスター・ソース(濃いめのが好もしい)をどつぷりかけて、衣をふやかすのがハムカツに限れば正しい。そこに辛子があればしめたもので、これもたつぷり使はう。

 ハムの香りが立ち、ウスター・ソースで潤び、辛子を纏つた衣を囓る。鼻がつんとする。そこに麦酒を流し込む。午后に許された地味で併し歓ばしい時間がそこに出來るのではないかと思はれるのだが、これが果して我が親愛なる讀者諸嬢諸氏の賛意を頂けるかどうか、もうひとつ自信が持てないのもまた事實なのである。
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by vaxpops | 2016-10-27 07:30 | 飲食百景 | Trackback | Comments(6)
 何しろ藏の開く日はお祭りである。
 お祭りなのだから、そこかしこから沢山のひとが集ふ…理窟に合つてゐるでせう。
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 たとへば英國から來たといふご婦人は近々式を挙げられるさうで、スマートフォンに収めた美事なドレス(桂由美ださうだ)の画像を幸せさうに見せてくれた。偶さか隣あつた別の女性がえらく昂奮してゐたから、佳いものなのだらう。ハズバンドになるのは日本人と話してゐたから、近未来のマダムの食卓にはきつと、ジャパニーズ・サケが用意されるにちがひない。羨ましいなあ。

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 ところでお祭りにやつて來るのは呑み助だけでなく、その呑み助に連れられた子供たちもゐる。藏のお客は将來の呑み助候補にまつたく寛容で、或ははしやぎ、或は走り廻る姿をにこにこ眺めてゐる、ちよつと余裕のあるひとが何かかにか構つてゐる場面もあつて、實に気分が宜しい。生眞面目なひとに駄目な大人の見本帖だと云はれるかも知れないが、パパやママや小父さん小母さんが愉しさうにしてゐる姿を見るのは、惡いだけの話ではなささうにも思はれる。

 併しかういふ場では何が起るかわからない。そこかしこから人びとが集ふのだから、ハプニングはあるだらうし、それも含めてお祭りではあるのだけれど、ベンチに場所を取りぬる燗と鐵板焼をやつつけてゐた時、隣に坐つた何人組かの中に、昨年この場所で会つた美女ふたりがゐたのには驚いた。互ひにあれもしやと思ひながら、互ひに記憶が戻つてきて、驚きついでに大笑ひとなつた。大笑ひに笑つたら、後はもう居酒屋・藏開きの開店であつて、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏にも覚えがあるでせう。予期しなかつたひとと予期しない場所で出会つて酌みかはすお酒ほど、うまい一ぱいはないんである。

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by vaxpops | 2016-10-26 07:00 | ニューナンブ | Trackback(1) | Comments(0)
 小澤酒造の藏から数分歩くと、赤とんぼといふ場所がある。

 普段はバーベキューだのが出來るさうで、たつぷり広い。その赤とんぼは藏の開く日は催しの会場になつて、實に花々しい。もつ煮こみだの串焼きだの鐵板焼きだの鮎の塩焼きだのと食べるものには不自由がないし、何しろ皆がみんな、澤乃井好きだから一体感がすごいのだ。
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 そこで毎年登場するのがサンバのお姉さま。
 何ゆゑお酒にサンバなのか?
 そこはそれ、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、訊かないでもらひたい。
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 神明連の小父さんもまたえらい威勢で、サンバとお囃子の共演にはもう、笑ふ他の気分の示し方を思ひつけなかつたのはここだけの話として、ぬるめのお燗を引つ掛けながら一緒に踊るのは、まつたくのところ、痛快だつたのである。

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by vaxpops | 2016-10-25 07:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(0)
 十月の第三週末といへばニューナンブにとつて奥多摩は小澤酒造の藏開きで、これを逃す撰択肢は最初からない。花やかで賑々しくつて、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、あんなに愉快な催しはさうさうあるものではないのですよ。
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 曇り空の下、沢井驛を降りるともう足が地に着かない気分になる。
 チケットは千円ぽつきり。試飲用のお猪口がついてくる。
 然も今年は藏開き十周年ださうで、可愛らしい大きさの木桝までおまけについてゐた。相好が崩れるのを自覚しながら、酒造場の入り口で頴娃君と合流した。
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 普段の見學通路がそのまま、試飲会場になつてゐる。銘柄は梅酒を除いて全十種。一ぱいの量はそんなに多いものではないけれど、何しろ十銘柄を次々に吞むわけで、多分一合余りくらゐになつたのではないか。順にそれを挙げると

・しぼりたて
 詰り新種である。すべての"澤乃井"の基本。
・純米本地酒
・純米大辛口
 いづれもすつきりした吞み心地。揚げだし豆腐に似合ふ味。
・純米吟醸 蒼天
 ニューナンブ公式の銘柄がこれ。安定の味はひ。
・東京藏人
 小澤酒造の新作は生酛の純米吟醸。頴娃君が絶讃した今回の大ヒット。
・大吟醸
・芳醸参拾伍
 前半の巧緻からこの辺りで"米"が意識される贅沢。
・大吟醸 凰
 "澤乃井"のフラグシップ。文句なしに豪奢でうまい。
・藏守 2009年純米
 意外に見当らない古酒。癖がきついから好みは分かれるだらうなあ。
・一番汲み
 〆はしぼりたての無濾過原酒。粗々しくつて瑞々しい。

 通路に何箇所か置かれた和らぎ水…仕込み水でこれもうまかつた…で口を洗つて表に出た。九時開場で我われは少し遅れて仕舞つたのだが、時計を見ると未だ十時になつてゐない。

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by vaxpops | 2016-10-24 08:45 | ニューナンブ | Trackback(1) | Comments(0)

藏へ、余滴

 一番汲みにごり。

 東京藏人。

 サンバと管楽器のアンサンブル。

 横笛に獅子舞ひ。

 何がどうなつたのかは、また別の話として、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏膝下にお届けさして頂かうと思ふ。
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 玉葱と槍烏賊とソーセイジ。
 鐵板でバタを素早く溶かし、醤油をひと垂らししたソースと胡椒がぬる燗に意外なほど、似合つてゐた。
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by vaxpops | 2016-10-23 14:15 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)

藏へ、リアルタイム(鮎)

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 ひやおろしと鮎の塩焼き。

 〆て600円也。
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by vaxpops | 2016-10-22 11:00 | 宿酔紀行 | Trackback | Comments(2)