いんちきでさらにマクガフィン

by 丸太花道@乳軟部

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つん

 春の聲が近づいた候に酢味噌和へを見かけると註文せざるを得ない。ことに菜の花と酢味噌は出会ひもので、まつたくあのほろ苦さは嬉しいものではありませんか。
 ただ肝腎の酢味噌で首を傾げさせられることが少なくなく、ちよつとがつかりする時もある。この辺りはもう好みになるのだが、こんな時に好み以外の基準を設けても話が進まない。

 何故首を傾げるといへば、甘みがきつく感ぜられるからで、砂糖だか味醂だかが多いのだらう。味噌の舌触りに酸味と芥子が渾然となつてゐるのが酢味噌の嬉しさだと私は思つてゐるのだが、かういふ好みは古めかしいのか知ら。尤も古めかしい酢味噌は絶滅したわけでなく、偶然に頼る面が大きいとは云へ、画像のやうな酢味噌和へを出して呉れるお店もあるもので、その偶然がかへつてうまさを際立たせる。
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 こごみと独活。
 芥子の利かせ方がまつたく絶妙で、香りと辛みがつんと鼻を抜けるのを、こめかみを押さへながら味はひ、冷酒をふくむと、春の幸せもきはまつた気分になれる。
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by vaxpops | 2017-02-28 07:15 | 飲食百景 | Trackback | Comments(2)

祭の終り

 2月26日の17時をもつて、[御苗場2017]は閉幕した。ご來場くだすつた諸嬢諸氏には厚く御礼申し上げる。

 3フロアにまたがる巨大な展示群の中で、ひとまづ目をとめてもらはうとする目論見は失敗ではなかつた、と思はれる。但し諸々を詰め切れなかつたのもまた事實で、惡く云へば中途半端。甘く云つても"意余つて力足らず"だつた。

 この反省を次回に、と眞面目な寫眞愛好者なら考へるだらうし、その態度は正しくまた好もしくもある。併し私は不眞面目な寫眞愛好者で、寫眞は自分の表藝ではないことも知つてゐる。今後暫くは、展に関はることはないだらう。

 他の出展寫眞については触れない。私の能力に余るし、大体数が多すぎる。そして出展者でなく來場者としてみると、きつとそれぞれにあつた筈の狙ひが何となく判つたものと、さうでなかつた展示があつたのは確かである。

 寫眞が寫眞だけでなく、展示の手法に左右されるのは当り前の話ではあるのだが、その具合は實際に出してみないと掴みにくい部分がある。狙ひを察せしめた展示は、その掴み方が巧かつたのか知ら。数をこなして解ることなのだらうな。

 "マスケティアズ"名義の活動は、これでひとつの区切りとなる。それに伴つて"ポルトス"丸太も眠る。我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、改めて厚い御礼と共に、心からのご挨拶を申し上げる。
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by vaxpops | 2017-02-27 07:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(6)

 "掌を返す"といふ言葉には厭な響きがある。我が儘にエゴイズム、或は裏切りや変節に繋がるやうな語感。我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、さういふ態度はお互ひに避けねばなりません。併し私には割りとその掌を平気でくるくる返す癖があるのも事實で、変節漢の謗りを正面きつて受けてゐないのを不思議に思ふ時もある。人柄ゆゑでないのは明らかだから、色々騙されてゐるのだらう。意図してゐるわけではないから、変節漢は甘受しても詐欺師とは呼ばないで頂きたい。

 何故かういふ書き出しになつたかと云ふと、[空腹に唐揚げ]で鶏の唐揚げを絶讚した殆ど直後にそれを引つ繰り返すのが今回だからで、矢張り獸肉は牛がうまい。鋤焼きやしやぶしやぶといつた薄切りでは駄目で、ある程度の分厚さを持つた、出來れば塊に近い方が好ましい。脂はあつていいとして、さしの入りすぎたのにはそそられない。鮪でもさうだが、近年の我が邦では脂信仰が甚だしくつて、本來ならひと切れかふた切れあれば十分なのに、ああまで有り難がる背景には、どんな事情があるのか知ら。
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 牛肉を存分に味はふなら、矢張りステイクやロースト・ビーフが嬉しいと思ふ。かういふ料理なら英國人が最も巧妙なのではなからうか。佛國人は海峡を挟んだあの島國人をビーフ・イーターと揶揄つたさうで、それを受けた英國人はビーフ・イーター協会(だつたか)を設立したさうで、ここはどちらの立場で笑へばいいんだらう。どう転んでも一方から捲し立てられるにちがひない。間を取つてザワー・ブラーデンにしたら、両方から文句を云はれさうだし、國際関係はややこしいよ。

 なので島國と大陸や國際関係には目を瞑ることにして、ステイクまたはロースト・ビーフについて閑文字を續けるとする。閑文字だから我が親愛なる讀者諸嬢諸氏の役に立たないのは受け合つてもいい。何故かと云へばこれもご承知のとほり、丸太は莫迦つ舌の持ち主だからで、たれです、煙草を控へなさいと呟くのは。尊敬する丸谷才一先生も喫煙家(愛煙家だつたかどうかは疑はしい)だつたが、『食通知つたかぶり』といふ實に面白い本を書いてをられる。

 えーと、話が逸れさうですね。牛肉…ステイクまたはロースト・ビーフの話。

 火を通すのは塩味と並ぶ、人類最古の調理で調味だと思はれる。寄生虫や菌を殺すことで衛生が期待されるし、消化がよくもなる。生では食べられないものがこれで、我われのご先祖の食卓に並べられるようになつた。しかもかうすると生のままより格段に旨くもなる。人類の偉大な第一歩は月面への着陸の前に、火を使つた調理にちがひない。アームストロング船長は悔しがるだらうが、事實は事實だからやむ事を得ない上、二歩目だつて不名誉な話と呼べないし。

 ステイクで塩胡椒といへば何となく通人が連想される。"肉本來のうまさをどうかう"と云ひ出したら終りだけれど。グレイヴィに葡萄酒を加へ、味を調へながら煮詰めたのもいい。この場合はパンを忘れずに添へたい。お皿を綺麗に拭ふのは欠かすわけにはゆかない礼儀ですよ、礼儀。ソースを平らげるのも愉しみとすれば、いや實際愉しみであるのだが、ロースト・ビーフも同じでせう。檀一雄はロースト・ビーフとスモウクト・サモンが英國式料理のお気に入りらしく、何度となく絶讚してゐたのを思ひ出した。きつとかれはパン(もしかして馬鈴薯だつたらうか)をソースに浸すのを無上の悦びとしたにちがひない。

 そこで上等…といふのは高額の意でなく、好みに適ふ牛肉を食べるにはどうすればいいかと疑問が湧いてくる。もうこれは自分で何とかするのが最良ではなからうか。前述のとほり、私は脂を重視しないから、赤身でよい。それをバタで。塩と胡椒は控へ目が宜しからうか。
 以前はレヤーな仕上りを歓んだものだが、今はさうでもなくて、ミデアムの方が安心出來る。妙に凝つたソースは用意が六づかしいし、気が取られかねないから要らない。大蒜の香りと醤油の風味は慾しいかな。最初からお箸かホークで食べられる程度に切り分けておかう。味が濃い時の為に大根おろしを用意したく思ふが、さうなると牛肉に不可欠の馬鈴薯が似合はなくなるだらうか、些か心配である。

 後はちよつと気張つた赤葡萄酒でもあれば万々歳だが、その辺は財布と相談するしませう。人類最古の調理に人類の叡智の醗酵の組合せは、肉を味はふのに絶好と云ふべきで、鶏の唐揚げからまた豪胆な掌返しをしたなあ、と我が親愛なる讀者諸嬢諸氏には呆れられるか知ら。併し掌は何べん引つ繰り返したつて、掌なんである。
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by vaxpops | 2017-02-26 09:15 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)

指示代名詞

 散らかして、撮つて。
 少し計り、加工して。

 これだけのことで、何となく思はせぶりでそれつぽくなるから、寫眞…画像といふのは不思議なものではありませんか。
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 もつと不思議なのは、それつぽいの"それ"が何を指してゐるのか、さつぱり解らないことで、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、これは一種の詐欺と考へる方が宜しからう。
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by vaxpops | 2017-02-25 07:15 | 徒然諸々 | Trackback | Comments(0)

虚々實々の下田行⑤

 世の中には驛辮といふものがある。驛(の)辮当または驛賣辮当の略だと思はれるのだが、ここは驛辮でなくちやあ、しまらない。率直なところえらく割高だし、抜群にうまいかと云へばさうでもないのだけれど、特別急行列車に乗る以上、欠かすわけにはゆかない。それにうまいかと云へばさうでもないのは、特別急行列車に乗らないで喰ふ時の話で、そんな莫迦げた眞似をするひとは、さうさうゐないでせう。裏を返せば正しい状況…即ち特別急行列車の乗客となる場合の驛辮はまつたく樂しみだしうまいもので、驛辮を用意しない撰択は有り得ない。
 驛辮には名物と呼ばれるものとさうでないのがあつて、どちらかといへば私は後者を好む。名物驛辮は確かにうまいのだが、知る限り一点を豪華にする傾向(たとへば米澤牛)があつて、花やかさに欠けるきらひがある。驛辮はお辮当ではあると同時に麦酒のつまみにもするのだから、これではちつと困つて仕舞ふ。近所のお辮当屋で買ふなら食事とひとつと考へて済むが、驛辮のややこしさ肴の兼用が要求される点で、さうすると好もしく思へるのは幕の内辮当ではないか。かういふ話を随分以前にも書いた気がするが、仮にさうだつたとしても随分以前なのだから、もごもご誤魔化せばよいか。

 世界の鐵道でどんな種類の驛辮があるのか、私は知らない。ただ漠然と想像するに我が邦の幕の内辮当のやうに賑々しいお辮当は少ないのではないかと思ふ。美食と云へば佛國と中華が浮ぶけれど、かれらが食卓のお皿には熱情を注ぐのは容易に理解出來るとして、鐵道のお辮当に同じ熱を持つとは考へ辛い。パンに何かのペースト、ハムとチーズや、鶏肉とナッツを炒めたのに燻製か塩漬け、まあ精々がそのくらゐで、まづくはなくても羨ましくもない、そんな感じがされる。實物を食べたら、丸でちがふ意見になるかも知れない。
 併し我が邦のお辮当に対する情熱は大したものと云ふべきで、その辺で買へる何百円かのそれでもそれなりにおかずが用意されてゐるし、盛りつけだつて一応は気が配られてもゐる。その気の遣ひ方は、實に盆栽のやうな印象を禁じ得ず、美的な方向の終着点と思へる場所に着地したのが松花堂。桃山趣味…身も蓋もなく云へば寄席趣味に行き着いたのが幕の内辮当ではないかと思はれて、やうやく話が戻つてきた。長い道のりだなあ。

 ところでその幕の内辮当はまことに奇妙に思はれる。和食と呼べないのはまあ妥当として、日本食かと云へばしつくりしない。中華や佛國式でないのは当然だから、矢張り日本食の範疇に入れざるを得ないのだらうが、では日本食のどこに入れるのが適切か知ら。こんなことで頭を悩ませるのは閑な證なのはよく承知してゐても、気になるのだから仕方がない。我が親愛なる讀者諸嬢諸氏には眞似してもらひたくないね、かういふ姿勢は。
 生物學の分類で、一属一種(用語としては不正確ですよ、念の為)といふのを思ひ出した。ある分類に属するのが特定の一種だけの例は幾つかあるのだが、絶滅した生物だと他に分類出來ないから(新たに)ひとつを割り当る場合もあるさうで、何となく凄むを感じる。さういふ分類の考へを食べものに緩用すれば、眞つ先に獨立したカテゴライズをされさうな代表としてカレー饂飩が浮んでくる。あの非常に特殊な麺料理はカレー饂飩といふ獨立した一門を作らなければ日本食の中に位置づけるのが困難で、この点は稿を改めて無駄に熱く書かうと思つてゐるが、我らが幕の内辮当もカレー饂飩同様に獨立の一門を用意するのが望ましいのではなからうか。

 ごはん。

 胡麻塩。

 櫻でんぶ。

 鶏そぼろ。

 かりかりの小梅。

 鰤の照焼き。

 玉子焼き。

 椎茸と人参を炊いたの。

 金平牛蒡。

 コロッケ。

 ハンバーグ。

 海老フライ。

 白身魚のフライ。

 ナポリタン・スパゲッティ。

 ポテトサラド。

 焼賣。

 肉團子。

 春雨の中華風ドレッシング和へ。

 書き出した種々は思ひつくままなのだが、これらがちんまりと、併し賑々しく勢揃ひするのは幕の内辮当くらゐで、これが当り前の日本食なら、も少し全体の均衡を調整するにちがひない。かういふカーニバル的な食べものを從來の範疇に収めるのが無理のある話で、日本食属の中にカレー饂飩目と並べて幕の内辮当目を用意するのがよからうとする私の主張は、さうさう無理のあるものではないでせう。

 幕の内辮当がカーニバル的とすれば、それを味はふのは矢張り、カーニバル的を場所が好もしいとするは当然の帰結と云ふべきで、やつと特別急行列車が登場する。特別急行列車を旅行の手段ととらへるのは誤りではないにしても理解としては単純に過ぎて、ここは"毎日(日常、或はケ)からさうではない場所(非日常、或はハレ)を繋ぐもの"と考へたく、ハレはカーニバルとほぼ同義と受け取つて差支えへはない。カーニバルには酒精と食事を欠かしてはならず、それは非日常…ハレへの供物と位置づけられる。ハレへの供物なのだからそれは花やかでなくてはならぬ。何やら循環論法みたいになつてきたが、ハレ…花やか…賑々しさを象徴させるのに、幕の内ほど似合ひのお辮当はなささうに思はれる。

 そこでここからが本題。
 何しろ"虚々實々の下田行"なのだから、そこを避けるわけにはゆかぬ。
 下田…伊豆急下田驛を目指すのは小田原から乗車する特別急行列車の"踊り子"號で、大体一時間半から二時間くらゐ掛かる。この一時間半乃至二時間が詰り、ハレへの通り道となる。もつと云へば小田原驛はハレの入口と位置づけられる場所となるから、ここでどんなお辮当を買ふかはきはめて重要な課題になるだらうとは、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏にも十二分にご想像頂けるにちがひない。

 上を見ると、(情報自体は新しくないけれど)賣店は入れない場所も含めて驛の規模に似合ふくらゐの数があると気づかされる。考へると小田原驛は東海道本線だけでなく、東海道新幹線に小田急小田原線、箱根登山鐵道、伊豆箱根鐵道大雄山線にあるのだから、賣店が少ないのは寧ろをかしい。上のリンク先を更に見ると、どうやら幅を利かしてゐるのは[東華軒]らしいことが判つて、ではどんな辮当があるのか知らと確かめてみる。

 中々ヴァラエティに富んでゐるなあ。但しクラッシックな幕の内辮当が慾しければ、[崎陽軒]といふことになる…ここで役に立たない知識を披露すると、"崎陽"は長崎の異称。日本風に変化した中華料理は横濱でも神戸でもなく、長崎に源流があるのだね…が、[崎陽軒]は横濱スタヂアムでベイスターズを応援しながら食べるのが一ばん旨さうで、但し野球場は一種のハレだから、特別急行列車同様、似合ふ可能性は高く、ここは悩ましい。

尤もやああれが旨さうだ、いやこれも捨て難いぞと賣店をうろうろするのもハレの樂しみである。従つて当日の天候やお腹の具合、予想外のお辮当に気を惹かれての気分の変化で、おもむろにこれと決めるのが正しくまたあらほましいのは云ふまでもなく、今から目星をつけておかうとするのは、カーニバルの礼儀に反する態度であらう。

 さういふことは十分に理解してゐるのだが、何せ小田原驛での乗り替へ時間は限られてゐる。せめて大まかな方向くらゐは決めておかないと、手ぶらで"踊り子"號に駆け込む破目になりかねない。

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by vaxpops | 2017-02-24 07:00 | 企画万巻 | Trackback | Comments(2)

完了

 詰り懸案の、そして今日から始まる[御苗場vol.20横浜]である。
 無事(或は半ば無理やり)に準備は終つた…褒めて呉れ玉へ、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏。
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 頴娃君と丸太がどんな寫眞を出すかは兎も角、搬入の後で素敵なお店が見つかつた。お店の名前を出すのは控へるが、客あしらひが巧くて、つまみも合格点を差上げて支障のない出來だつた。
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 画像はその中から、菜の花のお浸しと馬刺。
 菜の花はも少し辛子の効かせ方に工夫が慾しかつたかとも思ふが、それは贅沢な望みか。
 画像では上げないが、鶏の唐揚げに〆鯖、(私の大好物であるところの)鯖の文化干しも好感を持つに足る出來であつた。唯一で最大の問題はロケイションの惡さで、これはもう、2017年のニューナンブは横濱スタヂアムでベイスターズを応援しなくちやあなるまい。

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by vaxpops | 2017-02-23 08:45 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)

空腹に唐揚げ

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 空腹を感じる。
 居酒屋に入る。

 さういふ時、一ばん好もしく思はれるのは、鶏の唐揚げではなからうか。空腹だつたら、かつ丼を食べればいいぢやあないか、と異論も出るだらうが、またかつ丼を喰ふのは實に魅力的な異論でもあるのだが、こちらは麦酒も呑みたいので、残念ながら全面的に受け入れるのは六づかしい。

 そんなら牛肉や羊肉もあるし、ちよいと凝つたところなら櫻に牡丹もある。それではいけないのかと畳み掛けられたら、それでいけなくはないけれども、空腹に大切なのは素早さで、鶏の唐揚げはその点でも優位ではないか知らと疑問を呈することになる。生眞面目に考へる話ではないか。

 少し冷静になると、鶏の唐揚げはかつ丼や焼肉やジンギスカン鍋や櫻刺や牡丹鍋に比べ、"外れを引く確率"が低いのではないか。意地の惡い見方をすれば大当りの率に期待出來ないことにもならうが、何しろ空腹なのだからお店や献立を丁寧に撰ぶ余裕は持ちかねる。さうなると馴染んだ、或は最寄りの居酒屋に飛び込んで

「麦酒と鶏の唐揚げ」

と兎に角慌てて云はざるを得ない。感心しない態度ではあるけれど、兎に角慌てて註文せざるを得ないくらゐの空腹に、鶏の唐揚げほど似つかはしい一品はさう見当らなささうにも思はれる。揚げたてにかぶりつき、檸檬塩、醤油と進めれば冷めてもうまいもので、麦酒二杯にちようどよい。

 さてこれから、鶏の唐揚げでちよいと、引つ掛けるとしませうかね。
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by vaxpops | 2017-02-22 08:00 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)

遊星から來た

 某日、某所の某居酒屋での某物体。

 かうして画像にすると、何だか気味惡く感ぜられなくもないが、冷酒に適ふうまい肴だつた。
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 詰り、なめろう。

 たたきの一種といふより、タルタル・ステイクの魚版と呼びたくなる漁師料理で、余りに旨くつて、皿を舐め取りたくなつて仕舞ふのが名前の由来だとか。

 お行儀は守らなくてはならないから、流石に舐め取るには到らなかつたが、気持ちはまつたくよく解る。

 画にした途端、遊星から來た奇怪な物体にしか見えなくなるのが難点だけれど。

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by vaxpops | 2017-02-21 07:15 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)

最終回

 念の為に云ふと、[いんちきばさら]の終りではない。まあ仮にさうだつたとして、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏は惜しんで呉れるか知らと想像したら、些か自信が持てなくなつた。この話を前置きに撰んだのは失敗だなあ。
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 ところで御苗場vol.20横浜がいつの間にやら近づいてゐて、次の水曜日がなんと搬入である。
 下記でも宣伝してゐるが、ここはひつこく、言葉を重ねておきたい。


■Musketeers、推シテ参ル!■
 ●御苗場vol.20横浜
 ●開催日程:2017年2月23日(木)~26日(日)10:00~18:00(最終日17:00まで)
 ●会場:BankART Studio NYK
 ●〒231-0002 横浜市中区海岸通3-9
 ●詳しくは ⇒ こちら (CP+会場からシャトルバスの運行があります)

 "Musketeers"からは、Anzy/頴娃久音君と私/丸太が3階のブース№258に出展します。
 また頴娃君は個人としてブース№228にも出展。
 25日(土)と26日(日)は頴娃君丸太とも会場にゐる予定です。

 御用とお急ぎでない方は勿論、さうでない方は万障お繰り合せの上、賑々しくお集まり下さります様、隅から隅まで、ずず、ずいーツと、御願ひ奉りまする。

 といふ次第で寫眞の撰定は無事にひと段落。
 そしてシリーズ"没!"も今回をもつて最終回とさして頂く。

 果して丸太はシリーズ"没!"以上の寫眞を用意出來るのか。

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by vaxpops | 2017-02-20 07:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(0)

背中

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 ふと撮つて、後から見て、惡くないと思つた背中。
 齢を経るのは、悠然を身につけることでもあるか。

 尤も御苗場vol.20横浜への出展は躊躇はれて、詰りこれは"没4!"でもある。

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by vaxpops | 2017-02-19 07:30 | ニューナンブ | Trackback | Comments(0)