いんちきでさらにマクガフィン

by 丸太花道@乳軟部
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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、一緒にビアは如何ですか。
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# by vaxpops | 2017-03-20 12:46 | 企画万巻 | Trackback | Comments(2)

實々熱海行⑧規則

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、熱海の港では飛び込みが許されてゐないから、注意しなくてはならない。
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# by vaxpops | 2017-03-20 11:14 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々熱海行⑦海辺

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、天気は晴朗、波は穏やか。
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# by vaxpops | 2017-03-20 10:55 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々熱海行⑥満腹

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、朝ごはんは大切にいたしませう。
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# by vaxpops | 2017-03-20 08:37 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々熱海行⑤曉の

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、曉に英君は輝くのである。
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# by vaxpops | 2017-03-19 22:32 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々熱海行④デザート

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、かういふデザートが出される某所は侮りがたいとお思ひになりませんか。
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# by vaxpops | 2017-03-19 19:41 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々熱海行③安い!

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、熱海での出世を目論むなら、プリンを買ふべし。
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# by vaxpops | 2017-03-19 17:36 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)
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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、お代りだつて、あるのです。
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# by vaxpops | 2017-03-19 14:55 | 企画万巻 | Trackback | Comments(2)

實々熱海行①これから

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、スーパービュー踊り子號は恙無く發車したのであつた。
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# by vaxpops | 2017-03-19 14:14 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行2日目、お鮨

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、お晝は握りに麦酒といふ贅沢をしてゐる。
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# by vaxpops | 2017-03-19 13:35 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行2日目、150円

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、三島コロッケは中々うまいおやつです。
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# by vaxpops | 2017-03-19 11:27 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行2日目、驛長

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、伊豆急下田驛の驛長をご紹介申し上げる。
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# by vaxpops | 2017-03-19 10:21 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)
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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、朝のごはんは助六一番搾りなのである。
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# by vaxpops | 2017-03-19 08:09 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行2日目、朝

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、2日目のお早う御坐います
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# by vaxpops | 2017-03-19 06:20 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行⑨落ち着いた

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、週末の落ち着いた気分にはヱビスですよ、矢張り。
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# by vaxpops | 2017-03-18 16:17 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行⑧朗報

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、見逃してはならぬ。
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# by vaxpops | 2017-03-18 14:44 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行⑦風車

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、弥七ではないので、念の為。
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# by vaxpops | 2017-03-18 12:36 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行⑥関所破り

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、伊豆急下田驛の驛員さんは、まことに親切であつた。
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# by vaxpops | 2017-03-18 10:50 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行⑤液体米

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、幕の内辮当のおかずは矢張り、いい肴になります。
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# by vaxpops | 2017-03-18 10:24 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)
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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、これくらゐ、呑みますよね。
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# by vaxpops | 2017-03-18 09:36 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行③朝ごはん

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、予告通りの"幕の内辮当"なんである。
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# by vaxpops | 2017-03-18 09:18 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行②乗つて直ぐ

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、いただきます。
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# by vaxpops | 2017-03-18 09:07 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

實々下田行①小田原から

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 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏よ、お早う御坐います。
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# by vaxpops | 2017-03-18 08:51 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

遠足の前の日

カメラにおやつ。
タオルと充電器。
お財布と切符と。
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ええと、それからわくわくの気分。

忘れちやならない替へのパンツ。

待つてゐろよ、明日、行くから。

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# by vaxpops | 2017-03-17 07:45 | 徒然諸々 | Trackback | Comments(2)

手羽胡麻

 元とか先とか、さういふ部位はさておいて(先の先なんていふのもあるさうですが)、手羽はうまいですな。焼いても揚げても間違ひがない。最近、黒胡椒をまぶしてある手羽を即席豚汁の味噌で炊いてみたのだが、思ひのほか惡いものではなかつた。手羽そのものより、濃い味噌汁を食べる感じにはなつたけれど。ただ手羽を炊くなら矢張り、甘辛く煮詰めるのが常道でありませう。一体に私は甘辛煮きといふのが好物なんです。ごはんのお供に宜しく、麦酒のつまみにもよく似合ふ。それで手羽の甘辛煮にはどうしたつて白胡麻が慾しくなる。この場合に限つては刻んだ青葱だとほんの少し不満が残る。肉のやはらかさに胡麻のはぜる感じが混ざるが好もしいのか知ら。
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 手羽は骨まで丹念にしやぶるのが望ましい態度なのを忘れてはならない。
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# by vaxpops | 2017-03-16 07:15 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)

 どうも我ながらにぶいなあと思つた話をする。寫眞の話。
 丸太の表藝が文章だといふのは以前から公言してゐるから、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏にはご存知でせう。出來の評価はなさらなくてかまひませんよ。落ち込むのは明らかだから。
 併しこれもご承知のとほり、この[いんちきばさら]では使ひ廻しも含め、画像を多用してゐる。義務感があるわけではないが、習慣的…もしかして半ば機械的となつてゐる風には思ふ。自慢にはならないよね。とは云へ、画像抜きで[いんちきばさら]を書けないのかと訊かれたら、そんなことはないですよと応じられる程度に自信はある。更新が月二回くらゐに減りさうだけれど。

 それで先日ふと、おれはどうして画像を使ふんだらうと考へた。二本目の罐酎ハイを呑みながらだつたと記憶するが、それがドライだつたか檸檬だつたかは抜け落ちてゐる。

 最初に浮んだのは寫眞が好きだからといふ理由だつたのだが、説得力に欠ける。改めるまでもなく私の寫眞は他人さまに自慢出來る代物ではないからで、呑み喰ひの記録乃至報告は兎も角、寫眞それだけで成り立たせるだけの強靱さまでは持合せてゐない。謙遜でも卑下でも劣等感でもない、これは事實である。それにさういふ寫眞を見た時に感心はしても羨望は感じないから、まつたく向上心に欠けてゐるよ貴君と叱られるかも知れない。

 お叱りは甘受しつつ事實はさうなのさと呟きながら、もう少し考へると、居直りも含めて寫眞を出したいのだといふ、ある種の顕示慾があるのかと不安になつた。不安がをかしければ疑念でもいい。目立ちたくない、世間から身を潜めたい、隠棲したいとは思はないが、おれの寫眞を見ろと思はないのも本心だから、そこに顕示慾が入り込んでくるだらうか。偶々たれかの目に留まつて、その偶々のたれかが面白がつてくれれば、概ねは満足だよな、おれは。さう思ひ到つて、これも正しくはないだらうと結論づけた。

 我ながらにぶいのはここで、どうして表藝ではない寫眞の方向から考へたのか。前提といふか、出發点がそもそも誤つてゐたのです。
 私が寫眞乃至画像を撮るのは何故か。色々と事情はあるが、今の時点で最も大きいと思はれるのは記録乃至記憶。脳細胞が滅びつつある毎日、外部にその一部を委ねる為の手段が寫眞乃至画像なんである。常用の手帖と近いですね、扱ひが。

 さういふ扱ひをしてゐる寫眞だから、文章の中にあしらふ場合、それは主役にならない。書きたいこと(大したものでないのは我が親愛なる讀者諸嬢諸氏のご存知のとほり)を強調さしたり、明示(或は暗示)さす小道具である。だから仮になくても[いんちきばさら]は書ける。あれば便利。それがどうやら丸太の寫眞使ひらしい。もう少し簡潔な譬喩を試みれば、文章の補助線か。
 うん、我ながら惡くない譬へだと思ふ。文章を寫眞の説明にしない。と格別に意識をした、してゐるわけではないが、結果(の多く)がさうなのだから、"丸太の寫眞補助線説"には割りと説得力がありさうな気がする。併し多少なりとも冷静であれば、こんな分析の必要はないわけで、矢張り私は些かにぶいと云はざるを得ない。
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# by vaxpops | 2017-03-15 07:00 | 徒然諸々 | Trackback | Comments(0)

順序

 我が親愛なる讀者諸嬢諸氏は馬鈴薯をお好みだらうか。ポテトと呼んでもじやが芋と呼んでもいいけれど。私は好もしく思つてゐる。眞面目に自炊をしてゐた頃、こまつた時は馬鈴薯を賽の目に切つて湯がき、冷ましてから、三個分の溶き卵と牛乳に混ぜ、焼いて喰つた。イスパニヤ風がこんな感じだと話に聞いて、眞似をしてみたのだ。皮向きと賽の目切りが面倒なくらゐで、焼いて仕舞へば、ケチャップでもウスター・ソースでもマヨネィーズでも醤油でも喰へる。尤も本もののスパニッシュ・オムレツは見たことがなかつた。いやもしかすると今もスパニッシュ・オムレツに縁はないかも知れないか。

 初めて馬鈴薯を食べたのは何でだつたらう。母親の作つたカレー・ライスか肉じやがだつたにちがひない。續くのはカルビーのポテト・チップスで、父親が一時期ひどく熱中してゐたから。晩酌のキリンビール(ラガーの中瓶)にあはせてゐた。残つた分は細かく砕いてふりかけのやうにごはんに乗せた。あれは倅ながら不思議な光景だつたなあ。程なく熱中の対象は大蒜の蜂蜜漬けに移つたから、眞似をするには到らなかつたけれど。その後がマクドナルドのフライド・ポテトだつた気がする。うら若い讀者諸嬢諸氏は知らないだらうが、四十年近く前の当時のマクドナルドは非常に豪華な食べものだつたのだよ。

 思ひ出すと私の家では馬鈴薯をさうさう使はなかつた気がされる。記憶にあるのは上に挙げたくらゐで、次に登場するのは二十歳前後、ステイク屋で喰つたつけあはせ…皮つきを丸ごと蒸かしたやつまで待たなくてはならなかつたもの。あんまり旨いとは思はなかつたな。馬鈴薯が惡かつたのか、料り方が雑だつたのか。両方だらう。安いステイク屋だつたしね、今さら文句は云はない。なのに偽のイスパニヤ・オムレツに挑んだのは、廉価で簡単さうに思へたからだ。その頃の私は生れて初めて、自分で食事の支度をしなくてはならなかつた。追ひ詰められたら馴染まない食べものでも使はうといふものさ。

 併し馴染まない食べものは食べないから馴染まないだけの話で、それもまつたく無縁ではなかつた。要は私が知る馬鈴薯の食べ方はごく狭い範囲だつただけのことで、ある知人に云はせると

「獨逸人は馬鈴薯を喰ふ。何故か。あの國では我が邦のやうに米(即ち一種の完全食品)を栽培出來ない。かれらは國土に適つた作物であるところの馬鈴薯を作り、食べざるを得ない」

のださうで、本当か知ら。知人はゲルマン人を揶揄ふことに無上の歓びを感じる人物だから、どこまで信じていいか、議論の余地はある。但し獨逸風の料理でザワークラウトと馬鈴薯を欠かされるのは、ごはんとお漬物のない日本の食事のやうではありますまいか。

 詰り馬鈴薯は獨逸人を歓ばせるくらゐ旨いと見立てることも可能で、旨く喰ふ為の工夫だつて怠らなかつた筈で、さういふ努力は英國人も米國人も怠らないだらう。ひとが住み着いた地域には必ず旨いものがある。さうでなくては生きてゆけないからと喝破したのは檀一雄で、あの流浪家兼小説家は言葉が正しく示す雑食家だつたから、その言は信頼に値する。だとすれば馬鈴薯がそして馬鈴薯の料理が我われの舌を歓ばせして、何の不思議もないでせう。揚げて焼いて蒸かして煮て、食事につまみにおやつに、塩からく醤油の香りで時にほの甘く。栄養分が仮にお米には劣るとして、大した問題ではなささうに思はれてくる。
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 さういふことを考へながら、画像の馬鈴薯料理("新じやが芋のチーズ焼"だつたと記憶する)を喰つた…ならば恰好がつくのだが、後から見て思ひついたのが實際である。世の中はうまくゆかないものだなあ。

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# by vaxpops | 2017-03-14 07:30 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)

讃歌

こまつた時は鯖味噌罐に頼る。

素早く更に云ふと安直に頼る。

安直で旨いのだから仕方ない。

廉な購入が出來るのも有難い。

湯煎すればもつとうまくなる。

湯煎しなくてもうまいけれど。

鯖はごはんのお供、麦酒の友になるし、味噌にはマヨネィーズを混ぜるだけで、和風のドレッシング擬きになる。

精々が百円位だから贅沢ではないとして、直ぐに飽きる味でなく、メーカーで微妙或は大きく異なるのも宜しい。

些か下品に直箸で、またはお皿にあけて形だけは調へて、どちらも鯖味噌罐を味はふには望ましい態度であるか。

鯖と味噌と罐の麗しい合一よ。

豪奢でなく華麗でなく美味の。

心急く空腹にひと罐のあらば。

甘辛く堅くやはらかな肉と骨。

箸を持ち麦酒を開けるその時。

貧寒の夜は居酒屋へ姿を変ゆ。
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# by vaxpops | 2017-03-13 07:15 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)

虚々實々の下田行⑧

 どうも我われには土地や道を自分の目に寫る姿で理解する癖があるのではないか。勿論それで不便が生じる筈はなく、いや当然のことでもあるのだが、土地も道も昔と現在が同じとは限らない。これもまた当り前の話。同じとは限らなくなる理由はひとつに天然…たとへば土砂の堆積…、ひとつに人工…たとへば運河や埋め立て…、或は経産業や人口の変化が思ひ浮ぶ。喧騒をきはめた町が世紀を跨いで閑散とした風景になることも、寒村がいつのまにか繁華になることも有り得るし、また實際にもあつて、往時を偲ぶのは簡単な趣味ではないのだなあ。

 往時で思ふのは輸送で、二百年も遡ると陸路と海路しかなかつた。大規模な輸送に限れば船になるわけで、我が邦では殆ど發展が見られないが、それでも千石くらゐの規模の船(但しその構造は徳川が巨大船をきらつた背景もあつて可也り原始的。どうもあの政権は臆病を重く見てゐたらいしね)が、近畿を中心に九州と東北北海道を廻つてゐた。その廻船は日本海側が主だつたらしく、米に布、干物、油、さういつた種々と非公式な海外の品物が動いてゐたさうだ。江戸の半ば以降、日本の経済は大きな纏りを持てて、それは船が作つたと見立てるのは強ち誤りではないと思はれる。

 併し船の原型は矢張り漁船ではなからうか。字にすると船ではなく舟。食べる為の手段であり、時に皮で靴や衣服、骨で針などを作りもしたにちがひない。我われのご先祖はきつと川つぺりや河口の近くでおづおづと漁業を営んでゐたらう。さうでなくては漁船が貧弱だつた理由は考へ辛く、裏を返せばその程度の規模で喰ふには困らなかつたと想像も出來る。その規模を大きくしたのはひとつに貢税(鯖街道を思ひ出し玉へ)、もうひとつが経済圏の拡がりだつた筈で、港町はさういふところから生まれたのだらう。

 無理やりであるのは認めるとして、序盤からそれなりに繋がつてゐるでせう。もう少し頑張りますよ、ご期待あれ。

 詰り港町と云へば下田なわけで、熱海や早川の立場はどうなると訊かれさうだが、この稿は"虚々實々の下田行"だから、敢て目を瞑る。そこで下田の歴史を俯瞰してみたいのだが、意外とさういふ資料が見当らない。直ぐに解るのは日米和親条約に基づいて函館と共に開港された事、それ以前は廻船の寄港地だつた事くらゐ。後はざつと七世紀末頃に伊豆國が成り立つてから、十二世紀末の源頼朝の韮山挙兵、十五世紀末に伊勢新九郎(後の北条早雲)の登場、十六世紀末の豊臣秀吉の小田原攻めを経て、徳川政権下では天領となる。そこから二世紀半が過ぎると、現代の下田が観光の自慢とする幕末の激動期。ペリー提督やハリス公使、唐人お吉、吉田松陰の密航企てがざつと二十年の間に詰め込まれてゐる。

 漁港はどこにいつた。

 どこも何も、かういふ地域史は中々表…目立つ場所には出にくいからで、たとへば新潟の農業史を知りたい(水害と灌漑の歴史でもある)と思つても、ざつと解るのは近代以降、あまく見ても江戸期辺りからで、もつと大きな俯瞰図が慾しければ図書館で専門書を捜さねばならないだらう。手元にさういふ本があれば、引用しつつ偉さうな態度を気取れるのになあ。ただ天領だつたまたはそれ以前の下田と現代の下田は様相(土地や地形や道筋)は確實に異なつてゐると想像出來て、漁港或は寄港地としての有り様は別に、その差異は気になるところである。
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 そこで便利だらうと思つたのが古地図。京坂や江都にはさういふものが沢山残つてゐて、それを使つた書籍やスマートフォン用のアプリケイションも色々ある。實際に歩く時は現在の地図と照合しながら使へるのが好もしい。もしかするとたつた今、歩いてゐる場所が古地図の当時はたれかの屋敷だつたり田畑だつたり海だつたりするのを確かめられるのは単純に樂しからうし、町割りのちがひが見えれば、その土地の發展や衰退が浮んでもくるだらう。往時茫々の感慨に耽るのは年寄りじみた趣味にも見られかねないが、賑々しい観光の目玉だけをその土地の魅力とするより、多少はましだとも思へる。ただここまで調べた限り、下田のそれが見当らない。我が親愛なる讀者諸嬢諸氏に、さういふ書籍なり何なりをご存知の方がをられれば、ご教示をお願ひしたい。

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# by vaxpops | 2017-03-12 07:00 | 企画万巻 | Trackback | Comments(0)

さういふものだぜ

 以前から何度か触れてゐるけれども、私は所謂スナップ寫眞を非常に苦手としてゐる。
 ひとの姿があるスナップとなると、まつたくのところ避けてとほりたくなるくらゐに。
 勿論たれかが撮つたそれを観るのは別で、感心させられることも決して少なくはない。
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 云つておくが何が何でも撮らないと云ふのではなく、これは一枚撮つておきたいと思はされる場面もあるわけで、さういふ時はおづおづと、或は大慌てでカメラを取り出すことになる。尤もおづおづ乃至大慌てなので、撮つても後から見て(私はデジタルカメラでも撮つた直後に確認する習慣を持たないのです)、九分九厘失敗になつてゐる。

 スナップはさういふものだぜ貴君と微笑まれたら、言葉を繋げなくなるのだけれども。

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# by vaxpops | 2017-03-11 07:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(0)