いんちきでさらにマクガフィン

by 丸太花道@乳軟部

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えいやあ、さあさ

撮りながら、思つた。

踊る方が、面白いさ。


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by vaxpops | 2017-07-20 08:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(2)

 どうも我ながらにぶいなあと思つた話をする。寫眞の話。
 丸太の表藝が文章だといふのは以前から公言してゐるから、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏にはご存知でせう。出來の評価はなさらなくてかまひませんよ。落ち込むのは明らかだから。
 併しこれもご承知のとほり、この[いんちきばさら]では使ひ廻しも含め、画像を多用してゐる。義務感があるわけではないが、習慣的…もしかして半ば機械的となつてゐる風には思ふ。自慢にはならないよね。とは云へ、画像抜きで[いんちきばさら]を書けないのかと訊かれたら、そんなことはないですよと応じられる程度に自信はある。更新が月二回くらゐに減りさうだけれど。

 それで先日ふと、おれはどうして画像を使ふんだらうと考へた。二本目の罐酎ハイを呑みながらだつたと記憶するが、それがドライだつたか檸檬だつたかは抜け落ちてゐる。

 最初に浮んだのは寫眞が好きだからといふ理由だつたのだが、説得力に欠ける。改めるまでもなく私の寫眞は他人さまに自慢出來る代物ではないからで、呑み喰ひの記録乃至報告は兎も角、寫眞それだけで成り立たせるだけの強靱さまでは持合せてゐない。謙遜でも卑下でも劣等感でもない、これは事實である。それにさういふ寫眞を見た時に感心はしても羨望は感じないから、まつたく向上心に欠けてゐるよ貴君と叱られるかも知れない。

 お叱りは甘受しつつ事實はさうなのさと呟きながら、もう少し考へると、居直りも含めて寫眞を出したいのだといふ、ある種の顕示慾があるのかと不安になつた。不安がをかしければ疑念でもいい。目立ちたくない、世間から身を潜めたい、隠棲したいとは思はないが、おれの寫眞を見ろと思はないのも本心だから、そこに顕示慾が入り込んでくるだらうか。偶々たれかの目に留まつて、その偶々のたれかが面白がつてくれれば、概ねは満足だよな、おれは。さう思ひ到つて、これも正しくはないだらうと結論づけた。

 我ながらにぶいのはここで、どうして表藝ではない寫眞の方向から考へたのか。前提といふか、出發点がそもそも誤つてゐたのです。
 私が寫眞乃至画像を撮るのは何故か。色々と事情はあるが、今の時点で最も大きいと思はれるのは記録乃至記憶。脳細胞が滅びつつある毎日、外部にその一部を委ねる為の手段が寫眞乃至画像なんである。常用の手帖と近いですね、扱ひが。

 さういふ扱ひをしてゐる寫眞だから、文章の中にあしらふ場合、それは主役にならない。書きたいこと(大したものでないのは我が親愛なる讀者諸嬢諸氏のご存知のとほり)を強調さしたり、明示(或は暗示)さす小道具である。だから仮になくても[いんちきばさら]は書ける。あれば便利。それがどうやら丸太の寫眞使ひらしい。もう少し簡潔な譬喩を試みれば、文章の補助線か。
 うん、我ながら惡くない譬へだと思ふ。文章を寫眞の説明にしない。と格別に意識をした、してゐるわけではないが、結果(の多く)がさうなのだから、"丸太の寫眞補助線説"には割りと説得力がありさうな気がする。併し多少なりとも冷静であれば、こんな分析の必要はないわけで、矢張り私は些かにぶいと云はざるを得ない。
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by vaxpops | 2017-03-15 07:00 | 徒然諸々 | Trackback | Comments(0)

さういふものだぜ

 以前から何度か触れてゐるけれども、私は所謂スナップ寫眞を非常に苦手としてゐる。
 ひとの姿があるスナップとなると、まつたくのところ避けてとほりたくなるくらゐに。
 勿論たれかが撮つたそれを観るのは別で、感心させられることも決して少なくはない。
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 云つておくが何が何でも撮らないと云ふのではなく、これは一枚撮つておきたいと思はされる場面もあるわけで、さういふ時はおづおづと、或は大慌てでカメラを取り出すことになる。尤もおづおづ乃至大慌てなので、撮つても後から見て(私はデジタルカメラでも撮つた直後に確認する習慣を持たないのです)、九分九厘失敗になつてゐる。

 スナップはさういふものだぜ貴君と微笑まれたら、言葉を繋げなくなるのだけれども。

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by vaxpops | 2017-03-11 07:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(0)

後日のこと(箇条書き)

拝島から目指すのは石川酒造。
驛前の交番にゐるお巡りさんは何度か訪れた由。
「吞みすぎちやあ、いけないよ」と忠告。

石川酒造。堂々とした藏の前に何故だか綱が張つてある。
あれは洗濯物を干すのですとの話。をかし。

見學は自称"酒世羅(といふ名前の賣店)のいんちき店長"ことH本氏。
講談師のやうな喋りつぷりで、"~といふ話"の癖がリズミカルだつた。

石川酒造の社長は代々彌八郎を名乗る。
単に名乗るのではなく、手續きをして改名するのださうだ。
当代は十八代目といふから、徳川将軍より長續きしてゐる。

彌八郎より長い血筋の宮様が植ゑられた樹(木犀)が二本。
ただその宮様は"お忍び"だつたさうで、疑問が残らなくもない。

お午は醸造所内にある蕎麦屋の[雑藏]で。
玉子焼き、厚揚げ。
それからブルワリー謹製のペール・エイルにもり蕎麦を一枚。
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青梅線の乗客になつて沢井驛に移動。
陽射しがやはらかく、梅がぽつりと咲きだしてゐる。
澤乃井に入つて煙草を一本。

小澤酒造の社長がえらく痩せてゐて一驚。
癌を患つて、手術を受けたとのこと。
併し痩せた頬に鼻髭がよく似合ふ。ちよいとショーン・コネリーみたいだつた。
左斜め前に坐つてゐたひとは、元ドラゴンズの山本昌に似た風貌。

性格上詳しくは書けない催しで、"新しぼり(ニヒシボリと讀む)"と他二種。
併せて幾つかの料理。
眞鱈の昆布〆は感心せず。
巻き湯葉の含め煮、春菊豆腐春巻、冬野菜大辛漬に粕汁は美事。

お酒の割振りが實に巧妙なのに助けられ、酔ひつつ(それなりに)しやんとしたまま終へられた。

画像の猫は"よね"だつたか。
H本氏の呼びかけに、みやあとか応じてゐたが、石川酒造で飼はれてゐるのではないさうだ。

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by vaxpops | 2017-01-30 07:00 | 宿酔紀行 | Trackback | Comments(4)

窓の外

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靴を脱いで

膝をついて

お行儀よく

窓から外を

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by vaxpops | 2017-01-29 13:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(2)

高層建築

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高いビルを

押し広げよや

秋の空

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by vaxpops | 2016-10-30 07:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(0)

堂々

 考へてみると、デジタルカメラでカラーを撮ることを殆どしなくなつた。主義主張があつて断然拒否してゐるわけではなく、フヰルムでモノクロームを使ふ機会が激減した所為である。撰べる銘柄にしても、現像やプリントにしても。自分でさういふことが出來れば、フヰルムの手配に気を配れば何割かの負担はかるくなるのだらうが、生來の無精者にはどうも敷居が高くつていけない。
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 併しカラーで撮る積りはないのかと云へば決してそんな気分ではなく、たとへば今回の画像がモノクロームだつたら、おそらく何が何だかはつきりしない一枚になつてゐたらう。記録にはなるから、気に病む必要はないけれど。
 豆腐に朝鮮漬といふ、見た目で云へばそんなに珍しくもない組合せなのだが、豆腐は木綿より堅く絞られ(南國の島豆腐ほどではないにしても可也りがつしりしてゐた)、十分にからくまた酸味もあつた朝鮮漬を堂々と受け止めてゐた。要するに腹を満たせる肴であつて、かういふのを相手にする時はお酒だともの足りない。白菜と大豆を噛み締めながら呑んだ黒糖焼酎の水割りは、この堂々と対等に渡り合つてゐた。

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by vaxpops | 2016-09-14 07:00 | 飲食百景 | Trackback | Comments(4)

1984 たぬき

 何しろ暑い季節は食慾が丸で無いものだから素麺や豆腐が主食になる。併し食慾を感じなくても多少は食べなくちやあ躰が保たないので、ごく小さな工夫を考へざるを得ない。

 一ばん簡単なのは"たぬきやつこ"といふやつでただこれは工夫も何もない。要するに冷奴に天かすを振りかけるだけの話だから、阿房でも直ぐに用意出來る。敢て云へば醤油でなくぽん酢か濃縮の麺つゆを使ふくらゐだらうか。

 尤もこれだけだと藝も何もないので天かす以外に何かを乗せるのが宜しからう。たぬきではない冷奴に用ゐる浅葱や生姜、茗荷は似合ふが、削り節は例外のやうに思はれる。
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 豆腐自体を匙で粗く崩して温泉卵を加へるのも中々によい。手間を惜しまないひとなら梅干しを叩いたのを用意するのも方法だらう。削り節を欠かせないと思はれる向きにはこの時に混ぜればよい。これならおにぎりにも適ふ。

 野菜…面倒ならカット野菜でいい。たれからも文句は出ない筈だ…がここにあればしめたもので一食分には十分な量になる。
 そこにうがいた豚肉や鶏のささ身を蒸したのだつたり茄子や茗荷や大葉の素揚げだつたりを添へればこの時期のご馳走になるかも知れず、ここまで手を掛けるなら麺つゆよりサラド用のドレッシングの方がうまいだらうが、豆腐は簡便に食べるのを最良とする立場から見ると、本末転倒も甚だしいとも云へるか。

 "たぬきやつこ"の要諦はどうやら天かすの油くささを上手に抑へるところにあるらしく、そこに加へるもの次第で肴になればおかずにもなるのが面白い。さういへば"温奴"といふ冷奴を温め(湯豆腐のやうな熱さにはしない)、温めたぽん酢と削り節、生姜に浅葱でやつつける食べ方があつたのを思ひ出した。あれを"たぬきやつこ"仕立て…削り節の代りに大根おろしはどうか知ら…にすれば、ひやおろしに似合ひの肴になりさうな気がする。風が冷たくなつたら、試してみるとしようか。

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by vaxpops | 2016-08-22 07:00 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)

1967 発動機

打ち棄てられたのではなささうで。
大切にされてゐる様子でもなくて。
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発動機の自動二輪は困惑してゐる。

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by vaxpops | 2016-08-05 08:30 | ニューナンブ | Trackback | Comments(2)

1966 時は來た

人びとよいざ、団扇を手に。

をどりの輪を、つくる宵の。
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夏の夜に、この時は來れり。

提灯の灯の下に今、集はん。

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by vaxpops | 2016-08-04 07:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(4)