いんちきでさらにマクガフィン

by 丸太花道@乳軟部

たとへば夜の

 カメラ任せで寫真を撮ると、時々勝手に高感度で動作することがある。
 さうしたらざらつと仕上がることになつて、まあ当り前の結果ですね。

 そのざらつとは決してきらひでなく、優秀な現代のデジタルカメラだと、さういふ結果には中々なりにくい。
 寫眞が滑らかに、シャープに出來上るのが望ましいのは改めて云ふまでもなく、だからさうなりにくいのを喜ばしく思ふのもその点からすると尤もな気持ちであらう。併したとへば夜の町…エロチックな意味に取つてはいけませんよ…を寫すとして、粗くざらついた感じが寧ろしつくりする場合もあるもので、あのちがひはどこに由來するのか知ら。

 まあ私の好みの話でもあるから、信憑性には欠けるけれども。
d0207559_11231014.jpg
 序でながらこの画像は、晝間の一枚である。

[PR]
by vaxpops | 2017-03-02 07:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(0)

最終回

 念の為に云ふと、[いんちきばさら]の終りではない。まあ仮にさうだつたとして、我が親愛なる讀者諸嬢諸氏は惜しんで呉れるか知らと想像したら、些か自信が持てなくなつた。この話を前置きに撰んだのは失敗だなあ。
d0207559_11231252.jpg
 ところで御苗場vol.20横浜がいつの間にやら近づいてゐて、次の水曜日がなんと搬入である。
 下記でも宣伝してゐるが、ここはひつこく、言葉を重ねておきたい。


■Musketeers、推シテ参ル!■
 ●御苗場vol.20横浜
 ●開催日程:2017年2月23日(木)~26日(日)10:00~18:00(最終日17:00まで)
 ●会場:BankART Studio NYK
 ●〒231-0002 横浜市中区海岸通3-9
 ●詳しくは ⇒ こちら (CP+会場からシャトルバスの運行があります)

 "Musketeers"からは、Anzy/頴娃久音君と私/丸太が3階のブース№258に出展します。
 また頴娃君は個人としてブース№228にも出展。
 25日(土)と26日(日)は頴娃君丸太とも会場にゐる予定です。

 御用とお急ぎでない方は勿論、さうでない方は万障お繰り合せの上、賑々しくお集まり下さります様、隅から隅まで、ずず、ずいーツと、御願ひ奉りまする。

 といふ次第で寫眞の撰定は無事にひと段落。
 そしてシリーズ"没!"も今回をもつて最終回とさして頂く。

 果して丸太はシリーズ"没!"以上の寫眞を用意出來るのか。

[PR]
by vaxpops | 2017-02-20 07:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(0)

ハムを喰ふ

 いや併しハムは"喰ふ"ものなのか。

 どちらかと云へば"つまむ"が近しく感じるのだけれど、これは分厚く切つたハムに、とんと縁がないから、さう思はれるだけで、實際は"喰つてこそ"ハムの醍醐味なのかも知れない。

 一ばん嬉しくなるのは、葡萄酒のお供に生ハムを添へた時で、そのままで美味いのは勿論として、黒胡椒を挽いたのをあしらつたり、オリーヴ油をほんの少しつけてみたりすると、異なる味はひを愉しめて豊かな気分にもなれるし、さうなつたら、喰ふでもつまむでもかまはなくなる。
d0207559_07220185.jpg

[PR]
by vaxpops | 2017-02-10 07:00 | 飲食百景 | Trackback | Comments(2)

きつと大眞面目

 ほら、色々とお客に知らせたくつて、寫眞やらキャッチ・フレイズやらを継ぎ足す内に、何が何やら解らなくなつて仕舞つたお店、偶に見かけるでせう。

 店主はきつと大眞面目の生眞面目だつた筈で、大眞面目の生眞面目が混沌に繋がつたのだな、きつと。

d0207559_07423234.jpg

 天地創造のときの神さまに似てゐる。

[PR]
by vaxpops | 2016-12-10 08:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(2)

何ヲ快トスルカ

 "何々の開き"と聞くと、どうも昂奮を禁じ得ない。皮が焦げる匂ひ、脂がはぜる匂ひに鼻孔を擽られる感じがする。当り前の焼き魚でもさういふ誘惑はあるが、開きほどの強さはないのではないかと、いや比較したことがないから、その辺は曖昧にするけれども。

 画像は過日、久しぶりの友人と呑んだ席で註文した秋刀魚の開き。本当はただの塩焼を食べたかつたのだが、仕立てられるのがなくつて

「開きなら、ありますよう」

といふ事情でかうなつた。些か残念に思つたのは正直なところで、併し食べてみるとこれが当り前の塩焼とは異なる美味さだつたから驚いた。

d0207559_6491971.jpg
 頭も目玉も骨も砕き食べ切つたのは云ふまでもないとして、同席の彼女は猫舌だから、その分を予め取り分けなくてはならなかつた。かういふのを愉快と思へるかどうかは、酒席の愉快と殆ど一直線に結びついてゐるのではないかとも思はれる。
[PR]
by vaxpops | 2016-12-09 07:00 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)

愉快な夜の

 馴染んだひとと逢ふのは気分が宜しい。

 それが二年振りくらゐのお久しぶりであればなほのことで、かういふ細くて長い…またはしぶとい付きあひが出來るのは年齢の功といふべきか。

d0207559_655735.jpg

d0207559_655822.jpg

d0207559_655988.jpg
 上から順に付きだしのもつ煮、栃揚げの卵とぢ鍋仕立て(これが上々の出來)、それから秋刀魚のひらき。
 お久し振りにも関はらず、常と変らない莫迦話と麦酒、冷や酒を一本添へて。まつたく愉快な夜なのであつた。
[PR]
by vaxpops | 2016-12-05 07:00 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)

あまから

d0207559_17571948.jpg
あまからの

したのまどひを

みすかされ

[PR]
by vaxpops | 2016-11-09 07:00 | ニューナンブ | Trackback | Comments(2)
d0207559_7114099.jpg

 ベーコンとスクランブルド・エッグは朝めしの正義。
[PR]
by vaxpops | 2016-10-22 07:11 | 宿酔紀行 | Trackback | Comments(2)
 ウェブログを切つ掛けに知合つた乙女と過日、一席を共にする機会に恵まれた。東に下る用件があつたさうで、かういふのを逃す手はない。ただ久しぶりで何となく照れを感じたのも事實だつたから、友人をひとり招いた。

 最初は鶏肉のお店に入り、ハートランド・ビールを二はい。茸の何だつたか知ら、それに牡蠣フライと鶏ハム。やあやあどうもどうもとコップをあはせた。
 乙女は西國のひとで大坂方言。私も普段は(主に)東のイントネイションなのだが、何ヵ月ぶりかに大坂方言に戻つた。大坂弁の濃さなのか地元言葉の強さなのか。友人は純然とした東のひとだから、引つ張られることはない。
d0207559_6575639.jpg
 コップをあはせて何を喋るかと云ふと、實のない話で、こんな時に生眞面目な顔をするのは詰らない。酒場は酒肴を愉しむ場所で、何かを得るとすれば快い醉ひ心地で十分である。ハートランド・ビールを平らげて、お店を出た。
 我が乙女嬢は腰がかるい。色んなお店の美味しいものを色々食べたいのが理由ださうで、腰の重い身にはその軽やかさが時に眩しい。併し今回は彼女が主役である。歓んでもらはねばならぬ。
d0207559_6575768.jpg
 そこで気に入りのつまみと黒糖焼酎と泡盛がうまいお店に案内をした。つき出しで用意されたのがバゲットを添へたチリコンカン…中米風の煮豆で、これがうまかつた。
 煮豆といふと何だか地味で少々甘つたるくて、ひと摘みもあればいいと思はれるのに、呼び方が変ると連想の方向が野趣や素朴になるのは不思議である。友人はひと粒づつ、摘まんでゐた。

 我われは水割りソーダ割りオンザロックスで南國の味を愉しんだ。序でにがしや豆(落花生を黒糖でくるんだお菓子の一種)も註文した。舌に残らない甘みは蒸留酒に中々似合ふ。
 おまけで出してもらつた冷や奴を更につまみながら我われは大豆を甚だしく好む人種…たとへば醤油、或は豆腐や味噌…の筈なのに、チリコンカンのやうな料理を作れなかつた(作らなかつた)のはどんな事情があるのか、不思議に思つた。

 チリコンカンもがしや豆も、ラム酒でもあはすのが本來かも知れないが、この夜は黒糖焼酎の水割りですつかり平らげた。乙女が中米式煮豆に、こーれーぐすを垂らし込んで、嬉しさうに匙を使つたのに驚かされたのはここだけの話である。
[PR]
by vaxpops | 2016-10-09 07:15 | 徒然諸々 | Trackback | Comments(2)

腹が減つたら肉を喰へ

 腹が減つたら肉を喰へ。
 といふのは眞實なのか、どうか。
 併し問題は眞實かどうかではなく、實質として有用かどうかであつて、さうと考へる時、腹が減つたら肉を喰ふのは確かに實質として有用な判断に思はれる。

 では肉を喰ふとして何がいいか知ら。
d0207559_6454570.jpg
 しやぶしやぶ或は鋤焼?
 空腹に似合ふとはとても、とても。牛肉を喰ふなら西洋人に任すのが賢明で、ロースト・ビーフやステイクでなくちやあならない。

 鶏の唐揚げ?
 惡くない。まつたく惡くはないが、満腹感は唐揚げそのものより、添へられたごはんや奢つた麦酒でせう。本筋とは少しちがふよ。

 羊肉でジンギスカンやシャシリーク?
 これもまた惡くないが、何しろこつちは空腹なんである。その辺でふらつと食べられなければ、無いのと同じぢやあありませんか。

 さう考へてゆくと、かつ丼に辿り着く。
 ビーフでなくチキンでなくマトンでもなく、豚でなくてはならぬ。ならぬと云ふくらゐだから、気合ひの入り具合、お腹の減り具合が解つてもらへるのではないか。
 余分は要らない。
 とんかつ。それから溶き卵と玉葱。
 丼めしに加へるのはそれだけで、三つ葉やグリンピースは無用である。ずつしりした丼に盛られたかつ丼を目にする時、我われはきつと、とんかつを發明した明治の先人に感謝せずにはゐられない。そして空腹を満たす肉は矢張り、かうでなくてはならぬと確信を新たにするであらう。
[PR]
by vaxpops | 2016-10-04 07:00 | 飲食百景 | Trackback | Comments(6)