いんちきで、さらにマクガフィンだつた。

by 丸太花道@乳軟部

北の光、まさしくそのものの

 いや實はうつかりして、これを出すのを忘れてゐたのである。まつたく何をしてゐるのだろう、私は。併し孔子さまも過チヲ糺スニと仰有つてをられる。ええ、その辺はアレといふことで、ここは、ひとつ。

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 何かと云へば画像の[北光正宗]の話で、これは先達ての宿醉ひ紀行での大当りであつた。

 "しぼりたて生原酒"と書かれてゐて、如何にもずしりとくる印象があつて、正直なところ濃厚で重めのお酒とは相性が宜しくない。まづいと感じるのではなく、こちらの体調と余程うまく適はないと、美味さを存分に堪能出來ないんである。

 それで含んでみると、骨組みが頑丈なのに口当りや喉越しがやはらかくて驚いた。生酒にありがちな厭み…少量しか用意出來ない分、癖を必要以上に強調するやうな…が感ぜられず、ごくニュートラルな醸り方だつたのではないか。お酒でも葡萄酒でも、踏み止まるのは勇気が必要なのだな。

 かういふ銘柄を嗅ぎつけた頴娃君は大したものである。が、それより凄いのはこれを仕入れ、なほかつ頴娃君に奨めた松本驛近くの某酒屋の女将さんではないかと思はれる。地味にも感じる穏やかな北の光をそのままに壜詰めしたやうなお酒であつた。
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by vaxpops | 2016-12-02 07:45 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)
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