いんちきで、さらにマクガフィンだつた。

by 丸太花道@乳軟部

或る夜の酒席

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 京橋といふまちは東都にもあるが、ここでいふのは大坂の方。東西の京橋に共通するのは地縁がうすいことだが、まあそつちはどうでもいい。
 西の京橋は酒場の乙女嬢の云はば庭で、だから足を伸ばしても安心出來る。お店の名前を挙げるのは控へるとして、實にうまい立ち呑みに案内してもらつた。
 それが画像の上段で、奥にあるのが突きだしなのかサーヴィスなのか、げその天麩羅。それから鮪の中おちとうで海老。他に食べたのは蛸のお刺身に玉子焼き、湯豆腐。麦酒、樽酒、濁り酒。

 場所を変へて、そこは酒場の乙女嬢いはく
『葡萄酒を呑ますお店』
の筈だつたが、最初に目に入つたのが何故か黒糖焼酎(泡盛もあつた)で、数奇者としては註文せざるを得ない。
 それに紅生姜の天麩羅。東都でもなくはないが、刻んだのを掻き揚げるのが殆どだから、一枚ものを目にして矢張り頼まない撰択はありえない。大皿に盛られた天麩羅がざつと焼き上げて出されたのはまつたく旨かつたが、うす仕立てのお出汁があればと(贅沢にも)思はれた。

 そこから天満に行つた。環状線で二驛だから、何といふこともない距離であるが、わざわざ移動したのはこちらの註文。以前に案内してもらつてうまいお店だつたから、再訪したいとのお願ひをしてゐたのだ。
 入るまでに一軒、立ち呑みなのだか角打ちなのだか判然としないところでお酒を一ぱい。ひどく混雑してゐたから、人気なのだらう。銘柄の揃へも中々宜しいものだつた。
 お目当てで食べたのは〆鯖に万願寺。画像にあるこの万願寺がまことに結構だつた。淡泊といへば淡泊、明瞭といへば明瞭な味はひで、この複雑な火の通し方は感心に値する。感心に値するといへば、かういふ旨い肴を出すお店を(何軒も)知つてゐる乙女嬢を先に挙げるべきか。まつたくのところ、いい気分で醉つぱらつた。
by vaxpops | 2016-12-30 19:15 | 飲食百景 | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2016-12-30 21:43
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by vaxpops at 2016-12-31 14:45
鍵コメントさん。

 その節はまことに有難う御坐いました。
 よき新年を迎へられますよう、祈念申し上げます。
 今後とも、ご贔屓賜れれば、まつたく光栄です。
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