いんちきで、さらにマクガフィンだつた。

by 丸太花道@乳軟部

第一号

 お酒に関してはかるい呑み口を私は好む。水ニ似タルヲ以テ最良トス、といふのは吉田健一も内田百閒も教へるところだが、別に迎合してゐるわけではありませんよ。

 思ふにお酒が弱いのだな。

 もうひとつ加へると、葡萄酒の方が口に適ふ事情もあるのだらうなと考へられなくもない。良し惡しの話と異なるのは当然のこと。好みでなければ相性の問題である。
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 とは云ふものの、お酒が厭なのでもなく、たとへば画像の"新しぼり"は、骨のふといのを好むひとには頼りなく感ぜられるにちがひないが、またさういふ濃いのをやつつけると水のやうに思へるのも事實なのでもあるが、舌触りも喉越しも非常にスムースでおよそ前に出る態度が見られない。

 裏を返すと肴を撰ばない銘柄だとも云へるわけで、お刺身でも天麩羅でも煮つけでも(試してはゐないがきつと)唐揚げでもうまい。それを"個性に欠ける"と評するのも出來なくはないとして、ではその"個性"が必要なのかといふ疑問は残る。お酒は肴とあはさつて"まつたき宇宙をなす"と考へる立場としては、個性といふ臭みのきつい(そのくせ曖昧な)冠は時に邪魔ではないかと思ふ瞬間がなくもない。異論の余地はたつぷりある。
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by vaxpops | 2017-01-31 07:00 | 飲食百景 | Trackback | Comments(0)
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