いんちきで、さらにマクガフィンだつた。

by 丸太花道@乳軟部

閑雅にはあらず

 夏を題に取つた和歌で、暑いのが我慢ならないとか、水が温くて不愉快とか、さういふのは見当らないさうですね。絶無ではないにしても、風に揺れる水面が涼しさうとか、夜の虫の音が秋みたいだとか、そんなのが大半だといふ。これは

『暑いとかむしむしするとか、文句を云つたところで、暑くなくなつたり、からりとしたりする筈もないんだから、涼しさうな歌で、さういふ気分にならうぢやあないの』

詰り文學的冷房なのだ。といふ説は勿論私の頭に浮んなのでなく、確か丸谷才一の随筆に書かれてゐた。巧妙な見立てだなあ。せせこましいと云へばその通りだけど、閑雅に転じさせたのも、大した工夫である。

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 それで涼やかと云つたら、矢張り観月だらうと思つて、月見蕎麦を啜つた。さうしたら大汗をかいただけで、閑雅も何も、ただこまつた。

 冷しにするべきだつたか知ら。
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by vaxpops | 2017-07-12 07:15 | 徒然諸々 | Trackback | Comments(0)
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